新BSディベートで学ぶ排出量取引制度

先週の朝まで生テレビに引き続いて
昨日の新BSディベートでは排出量取引制度を取り上げていました。
http://www.nhk.or.jp/bsdebate/
基礎理論は知っていますが、利点しか習っておらず
運用上の問題点など把握していないので、興味深く見よう・・・
と思っていたのですが、あまりの退屈さに途中うつら、うつらと。
朝生ってやっぱり刺激的ではあるんだよなあ。
NHKには、自身の良い点を消さずに朝生の良さを取り込む努力を頑張ってもらいたい。


で、論点をまとめてみると

  • 先進国のみで規制しても企業が海外に工場を移転させるだけだ
  • 政府に適切な排出量(キャップ)を割り当てることができるのか
  • 構造的に生産量と排出量が深く結びついている産業にとって排出量規制は停滞を招くだけだ
  • 排出量が投機的に取引されることで排出量の価格が急激に変動する恐れがある
  • 消費者や運輸、電力にキャップをかけることは現実的でないのではないか

まあ、こんなところでしょうか。


最初の排出量規制を地球規模で行わないことには意味がない
という主張は、理論の上では非常にもっともだなあ、と思いましたが
その一方で、「企業が排出量の問題が主要因で移転するとは思えない」という主張も
退けがたいところ。
これは実際にやってみないことにはわかりません。


次は、一番深刻な問題ですね。セクター別積み上げ方式にするのは有効だとは思いますが
どちらにせよ、ロビー活動がすさまじいことになりそう。


3つ目は2つ目と大きくリンクしてますね。まあ、セクター別でなんとか。


4つ目は個人的には盲点でした。価格が投機的に引きあがると
企業にとっては余計な負担となるわけですね。
ただ、石油高騰と同様の問題だと思うので、解決法も同じかと。
最初から投機的な取引については規制すればいいのではと思うのですが、難しいんですかね。


最後の論点については
個人的には、別に消費者にキャップをかけてもいいんじゃないか
(もしくは企業が個人に負担を転嫁する際、キャップと同様の料金形態にすればいい)
と思うのですが、それは相当批判が出ると予想されるんでしょうか。
やりようによっては消費者に受け入れられることも可能だと思うのですが、甘いかな?

補足:
http://eco.nikkei.co.jp/
は勉強になりそうです。