なぜポートフォリオでリスク分散したのにサブプライム問題がここまで悪化したか

サブプライム問題について。
巷のニュースでは、さまざまな金融商品低所得者向け住宅ローンの債権が紛れ込んでいたために
問題が拡散したと言われ続けてきました。
けど、けどですよ?金融において、資産を分割、分散させてポートフォリオに組み込むなんて
リスク分散のための初歩的な手段じゃないのかと。
それが原因で被害が拡大って、ただの風評被害なんじゃないのかと。


それについての、答えというわけではないですが、一つの示唆が池田信夫氏のブログにありましたので引用。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/46da2ef9e2ab23b0272017150acfd5d1

今回のように証券市場で取り付けが起こる原因は、本来contingent claimだったはずの派生証券があまりにも複雑になり、実質的に投資銀行に丸投げのブラックボックスになっていることだ。このため証券市場に預金と同じような情報の非対称性が発生し、パニックが起こる。そういう人が増えて、返ってくる預金の期待値が図の臨界点Xを下回ると、全員が預金を引き出すことが合理的になり、取り付けが安定したナッシュ均衡になってしまうのである。

結局、金融商品の複雑化が情報の非対称性と同等のものを引き起こしてしまったと。
それって、ポートフォリオの意味ないじゃん、といわざるを得ないですね。
やっぱり釈然としないですな、世間の投資家はバカなんじゃなかろうか、ルンバ。