グラフのみで説明されている因果関係はまず疑ってかかろう

http://slashdot.jp/science/08/09/09/0929256.shtml
上記のコメント欄経由で。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20080909#p1
このリンク先には
三笠フーズの有害米のせいで肝臓がんでの死亡者数が急増した」
という主張に対して、おまえら落ち着け、と諭しているエントリーがあります。


結局、あのグラフに見られる相関関係は擬似相関であると見るのが妥当
という話なのですが、統計リテラシーの低い人にとっては
グラフというツールは非常に説得力を持ってしまうらしく
結構なスピードで「有害米と肝臓がんとの高相関が存在」説が広まってますよね。
ビジュアルのインパクト恐るべし。


所詮、2変数の相関しか記述できないグラフ表記なんて
おのずから説明力に限界が出てくるので、グラフは基本的に信用するな
というスタンスでいいと思います。
単相関における擬似相関なんて、意図的にせよそうでないにせよ無尽蔵に沸いて出てきますから。
変な統計信望が根付いてしまったのは、人文系学問の罪なんでしょうねえ。