あそうと!(3)〜リチャード・クー〜

2回目に引き続き、麻生太郎の経済観について取り上げます。
前回、デフレ不況には財政出動が肝要だ、という麻生氏の主張を見ていきましたが
現在のスタグフレーションなりかけの状況に対しては
どのような理由で財政出動を正当化しているんだろうという疑問が残りました。
そしたら、たまたま池田信夫氏のサイトでこんなエントリーが。
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/161dc9bd1e1cae7ceea38c37e02fd0f4

福田首相の後継として麻生太郎氏が本命らしいが、私は彼が首相になることには反対だ。その理由は、彼が地底人を経済顧問にしているからだ。リチャード・クー氏は「不況のときは、戦艦大和でも何でもいいから巨額のバラマキをやれ」という、半世紀以上前の素朴ケインズ主義をいまだにとなえている。こんな政策をとったら、日本経済も財政も破綻することは明らかだ。

ほー、リチャード・クー氏が顧問だと。ならば、彼の主張を見れば麻生氏のこともわかるというもの。
本当は

デフレとバランスシート不況の経済学

デフレとバランスシート不況の経済学

を読むのがいいんでしょうが、まあそこまでする余裕はないですな。
というわけで、早速グーグル殿にお伺いしてみました。
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/koo.cfm
リチャード・クーのKoo理Koo論」というコラムを発見。
ざっと、要点をまとめてみます。
このコラムの第1、2回の話は、麻生氏のサイトに書いてあった話とまったく一緒ですねえ。
企業の財務状況が悪いときは、資金供給量が下がるので政府が金を借りて供給量のバランスを取るのが正しい
ということでいいかとおもいます。
それに対し、スタグフレーションの場合、政府の財政出動はインフレを加速させる恐れがあるので
自制したほうがいい・・・とは書いていないですけど、そういうことにはならないんですかねえ?
ちょっと、このコラムを読んだだけではわかりませんでした。
ただ、麻生氏が未だに財政出動を主張している、ということはクー氏も同様の意見なのでしょうか。
某2ちゃんのスレでもケイジアンだということしか言われてないですねえ。
うーん、クー氏の理論はスタグフレーションにおける財政出動を正当化するものではないんじゃないかなあ、と。


まあ、これ以上の情報は仮にクー氏の本を読んでもわからなそうですね。諦めの方向で。
さて、麻生氏についてまだ残っている疑問は
どこに補正予算を割り当てるのか、という点ですね。よもや戦艦大和(「リチャード・クー」でググろう)ではないでしょう。
大和に投じるくらいだったら、モビルスーツでお願いします。SDガンダム希望。
この点について、追っていきたいと思います。