モンテカルロ碁

http://slashdot.jp/articles/08/08/09/2221200.shtml
上のリンクは
8段のプロ囲碁棋士がコンピュータに破れる(ただし9子のハンデつき)
というエントリーです。


毎度おなじみの、ためになるスラッシュドットのコメント欄で
モンテカルロ碁の解説PDFへのリンクが紹介されていました。
http://minerva.cs.uec.ac.jp/~ito/entcog/contents/lecture/date/5-yoshizoe.pdf
ざっと目を通しただけですが、囲碁を将棋やチェス、オセロと比較した場合
単純に探索空間が大きいから計算が大変
というだけではなく

  • 駒の種類による重み付け
  • 中盤での典型的なパターン

などの、個々の局面を評価するためのとっかかりが少ないという
競技としての特性からくる難しさもあるようですね。現状ではむしろこっちの問題の方が深刻な模様。


で、「勝率」という最終目標をそのまま使っちゃおうというのが
モンテカルロ碁の発想みたいです。
勝率の高さを基準に最善手を探索するというやり方は
決められた数の碁石をおけば必ず試合が終わる囲碁には向いているようで
今のところ、最有力のアプローチ、と言っていいんじゃないかと。


勉強になりますなあ。こういうにわか知識を身につけるのって楽しいんですよね。不思議だ。