在宅勤務の条件

http://japan.internet.com/busnews/20070921/6.html
この「在宅勤務の神話」という記事は
非常に興味深い示唆に富んでいます。
おそらく、この著者は在宅勤務をする上で必要と思われる条件が
すでに頭の中で整理されているのでしょうが
あえて主観性を抑え、あくまで実際の経験を伝える、という形で
問題点を提起しているところが素晴らしいですね。
これは簡単な様でなかなか出来ないんですよね。


で、この記事の一部を引用。

朗報なのは、これらの結果を改善する管理手法が存在することだ。しかし筆者は、IT 業界の大部分には生産性、責任ある在宅勤務、およびフレックスタイムの効果的管理は期待できない、との結論に達した。

「これらの結果を改善する管理手法」ってなんなんだろう?
そして、なぜそれをIT業界に適用できないと結論付けたんだろう?
という疑問が浮かんでくるのですが。
それ以前に書かれている在宅勤務の問題点が、IT業界に限らない一般的な話のように見えるので。
基本的に、在宅勤務をする上で個々の社員に求められる点は

  1. 本人が明確な理由を持って在宅勤務を熱望していること
  2. 在宅勤務における仕事のスケジュールを事前に説明できること
  3. 時間にルーズではないこと
  4. ITツールを使いこなせること

がパッと思いつきますね。
まず1について。会社として在宅勤務を推奨するのはリスキーですよね。
どう考えても、自宅の方が集中力を維持するのが難しいわけですから。
育児、介護などの特別な理由がある人や
在宅の方がパフォーマンスがあがるという
明確な根拠を示せる人に対して提供するものでしょう。
なんとなく在宅勤務をはじめ、徐々に仕事の成果が落ちていったなんて愚の骨頂でしょう。
環境問題のため、というのはアメリカはともかく日本じゃあまり当てはまりそうもないですし。
何より、在宅勤務は与えられるのではなく努力した人が勝ち得るものだ、という位置づけなら
他の人も納得いくでしょう。


2と3については、在宅勤務における連帯感の喪失や、連絡の不手際、不信感など
大半はスケジュール及び時間管理の問題じゃないですかね?
現在、オーストラリアで日本の仕事をこなしている身としては
特に時間にルーズではない、という点が
在宅勤務にこそ求められると思います。
好きな時間に働きたいから在宅勤務、というのはちょっと・・・


4についてはいわずもがな。
基本、IT業界の人はこの条件は満たしていると・・・信じたいところです。


在宅勤務、小生はやりようによってはお奨めです。