マイクロクレジットへの批判

久々にマイクロクレジットについて。
論文に手をつけようかと思っていましたが
ちょっとそんな余裕はなさそうなので
http://en.wikipedia.org/wiki/Microcredit#Criticism
で、とりあえずはお茶を濁そうかと。


上のWikipediaによると、Gina Neffという人が(たぶん有名な人なんでしょう)
マイクロクレジットは、政府によるセーフティネットの代わりとなるものだが
どうしても貸し手の都合により、偏ったものになってしまう(意訳)」
ということを指摘しています。
グラミン銀行も、高い回収率は,その大半が住宅ローンによるもので
実際に最貧困の女性たちからの回収が反映した数字になっているわけではないらしいです。


また
「病気や自然災害などのリスクがあり、最貧困層はこれらのリスクに対処するために
informal savings(不法な金融のこと?)に頼り切っている。
そして、実際に運用がうまくいっているのはグラミン銀行だけで
その他のマイクロクレジットは外部資本に依存しきっているのが現状だ(意訳)」
ということです。


うーん、非常にわかりやすく、かつ残酷な指摘ですね。
日本語のソースからは伺えない情報だったので、読んだ甲斐がありました。
どうなんですかね。日本じゃ
マイクロクレジットはうまくいっている」
というイメージが強いんじゃないでしょうか?
前に紹介した
http://hotwired.goo.ne.jp/altbiz/yamagata/010227/textonly.html
でも、やり方はともかく、運営はうまくいっているというスタンスで書かれていますし。
もちろん、Wikipediaの批判だけで判断するのは不味いので
もっと情報を集めていきたいと思います。