朝まで生テレビで憲法問題

小生が期待していた話題は

の3つです。正直期待したような議論の流れにはなりませんでしたね。
全ての話題に触れはしましたが、あまり議論が深まらないというか。
田原総一郎はちょっと憲法論より政局に興味があるようで。


まず、国民投票法案については、あまり有意義な議論が展開されてなかったと思います。
最低投票率の是非を判断する上での新しい情報は得られませんでしたし、一般国民投票公明党の高木氏に封殺されましたね。


9条については、自民党案が相当急進的
(実質、自衛隊の活動に課す制約は9条第1項のみでそこを除けば他の先進国と大差ない、という解釈で多分いいかと)で
侃々諤々の議論を呼びそうだな、ということは良くわかりました。
民主党案は、基本的には小沢案?
ただ、多国籍軍が攻撃して失敗したアフガニスタンの例を出されると、国連主導を謳う小沢案はちょっと弱い。
その辺を考慮してか、表現があやふやになってますよね。個人的には致命的だと思いますね。
国連重視か、それとも同盟関係重視なのか。憲法に明示することを求める世論にならないかな、と願っている次第です。


最後に9条以外のテーマ。1条だけが話題になりましたが、1条が首相公選制の障害になるとは知りませんでした。
これは勉強になりました。とはいえ、1条を気にして公選制を躊躇うのはナンセンスだと思いますが。
それこそ、解釈憲法でどうとでもなるんじゃないかな、と。
極端な話、公選制を声高に唱えると右翼系暴力団に命を狙われる可能性でもあるのでしょうか?


あとは余談です。
辻元氏、今回は相当頑張って、それなりに筋の通ったことを言っていたと思いますが
やはり北朝鮮という差し迫った危険がある状態では説得力に欠けますよね。
向こう3年間で北朝鮮情勢がどう変わるか。改憲をにらむのなら安倍首相は情勢を
へたに進展させない方がいいかもしれないですね(そもそも進展させる外交力がない、というのは置いといて)。


そして、今井氏には、護憲派いじめなどやらずにもっと国民投票法案の中身について議論を吹っかけて欲しかったですね。
今井氏以外の全員が、国民(=直接投票)なんて危ういものだ、というスタンスだったように思えたので
それに一石を投じる役目も果たして欲しかったのですが、それも最初だけでしたね。
世論調査なんかで国民の意思を語るなよ!と、もっと叫んでくれれば・・・。
まあ、メインテーマが憲法からしょうがないか。
最後に、平沢先生はテレビタックルがお似合いってことで。