「勝手に哲学史入門」から勝手に哲学の諸問題を拾い集める 第1部 第4章 古代ギリシャの自然学

http://www.geocities.jp/enten_eller1120/philindex.html
まずは、アリストテレスの自然学。
フィフス・エレメントなど、ファンタジー的には面白いキーワードが出てきますが
科学史においては
ジャン・ビュリダンが唱えた「インペトゥス(impetus)理論」が出てくるための踏み台
という位置づけが妥当なようです。
インペトゥス理論とは、コペルニクスから万有引力の法則へと連なる物理学の発展における出発点ともいえるもので
現代の我々が持つ力学に対する常識的な考えに近いといえそうです。


そして、超一流科学者を輩出した「ムセイオン」という虎の穴が存在したようです。
「特に,エジプトのアレキサンドリアプトレマイオス1世がB.C.297年頃,設立したムセイオンには,さまざまな科学者達が集まった.」
という下りの後に出てくるのは
アルキメデス:てこの原理とアルキメデスの原理(浮力)
ユークリッド:ユークリット幾何学
の両名。ここには書かれていませんが、他にも有名な科学者がいたんでしょうね。


後は、紀元前の時点で既に地動説を提唱していたアリスタルコスという人がいたとのこと。
1000年以上も日の目を見なかったわけですか・・・
科学というのは、いかに世に認めさせるか、という部分も含めて考えなければいけないわけで
現代にも通じる難解なテーマですね。