カジノは特定の客が期待値100%を超えても商売可能なんですね

http://slashdot.jp/security/08/10/01/1644223.shtml
オンラインカジノで情報のリークによって不正に荒稼ぎしていたプレイヤーがいたようです。
どのように儲けていたかというと

最終的には一人のユーザーが疑惑のアカウントを含む多くのユーザーの履歴を統計分析し、通常考えられないような勝率を出している事を証明した。
報告を受けたカジノの親会社Tokwiroによる内部調査の結果、社員が不正に関わっていることが判明したそうだ。不正の手口はカジノのソフトウェアのセキュリティホールを利用し、対戦相手が伏せているカードを見抜くというものであった。

過去の履歴から、ユーザーの勝率が異常に高いことを見抜き、そのトリックを暴く
というのは「賭博黙示録カイジ」の地下チンチロ編を彷彿とさせますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%B8
情報ってやっぱり大事な武器となり得ます。


で、上のスラッシュドットの記事にあるお馴染み、識者の集うコメント欄で気になるものが。

ところで、競馬には統計学的手法で40年間的中率(≠回収率)84%以上(現在は92%らしい)を誇る「トータライザー」 [nifty.com]という新聞があるんですが、今では誰も使ってないですね。やはりコンピュータの指示どおりに買っても楽しくないということでしょうか。

統計学的手法で92%ですかあ。単勝の的中率だったとしても、黒字で大儲けは間違いないと思うのですが。
これが本当だったとしたら、なぜ普及していないんだろう?ギャンブル云々ではなく社会学的に興味のあるテーマですね。


トータライザーの紹介ページはこちら。
http://homepage2.nifty.com/junkt/pi/kei/6.htm
なんか、ぶっ飛んだ文章ですな。

20世紀の絶対原理である「科学」 はついに競馬を解明した。18世紀に確率論でギャンブルを解明しようとしたフランスの科学者ラプラスのテーゼは証明された。
「ひとつの数式と、ある瞬間のすべての状態の把握があれば、その知性にとっては、曖昧なものは何ひとつ存在せず、現在ばかりか未来までも明らかになるだろう」
 この傲慢さこそ科学万能主義者の醍醐味である。
 1969年11月7日。たった一日だけだったのだが、柏木久太郎さんは競馬を終わらせた。
 現に、その二日後の「天声人語」(!!)はこう書いている。
<しかしこれではギャンブルの面白みはなくなる。みんなコンピューターの予想を買えば配当もなくなるだろう。>

いやいや、92%で証明したと言われても。ラプラス涙目。