自分の予想を振り返って反省する レース展開編3

前回は反省というより、唯の皐月賞分析でしたが
今回は、マイラーズカップの舞台でありながら
先週の桜花賞の舞台でもあった、阪神芝1600mについて考察するので
反省要素たっぷりでお届けできそうです。


そもそもマイルという距離は独特なイメージがあるんですよね。
スローなら先行馬、ハイペースなら差し馬という杓子定規がもっとも使いづらく
かつペースも読みづらいような気が。
かつ、阪神競馬場は2006年末に改装し、その結果傾向が変わったようなので
古いイメージが当てにならないんですよねえ。
わかっていても、当てにしてしまいがちな自分が不思議。


といってもまあ、典型的なハイペースのケースは基本他の条件と一緒のようで。
2008年04月13日8Rの蓬莱峡特別を見てみると
前走、500万の同条件を逃げ切り勝ちしたグッドキララと
ここのところ1000万のレースで逃げて善戦しているニシノアンサー
両馬とも乗り代わりはなく、しかも後者はハイペースでもかまわずぶっ飛ばすタイプ。
となると、ハイペースにならないわけがありません。
ただ、ここで問題なのは、勝ち馬のブラックオリーブが差しの競馬をするだろう
ということを読み切れるかどうか。
武豊騎手への乗り代わりと外枠であることから読むしかなさそうです。


それに対して、2008年03月01日11RのアーリントンC
典型的ではないハイペースの事例。というよりもマイルでは
前半の3ハロンが後半より速いくらいではハイペースとはいえないかもしれませんが。
このレースでは、ダンツキッスイが飛ばしはしましたが
同型と思われたポルトフィーノが控えたために単騎逃げ。
まんまと逃げ切ったケース。ポルトフィーノが控えたこと自体は
武豊、人気、実質トライアル、といった要素を考えれば不思議ではないので
そのあたりを加味して考えないといけないですね。


今度はスローペースの事例を見ていきます。
2008年03月16日9Rの丹波特別。このレースはいかにも逃げそう
という馬がおらず、その通りスローになったのですが
かといって、ライトグランデュアとセヴンワンダーズが前残りするだろう
ということを読むのが難しそう。
ライトグランデュアは角田騎手への乗り代わりですし
セヴンワンダーズはダート替わりで、芝は久しぶり。
...ということは、ダートからの転向、というのはやっぱり穴党の基本ってことですかね。


もうひとつ、スローペースの事例。
2008年03月29日9Rの山陽特別。こちらは丹波特別ほどスローではないんですよね。
ワイルドイリーガルが、まあ逃げそうな馬として挙げられそうで
実際逃げています。
ドリームサンデーも逃げても不思議はないでしょうが
過去に逃げないレースで2着にもっていた幸騎手への乗り代わり
というところや、なんだかんだで逃げなかったレースで勝っている
というところから、ワイルドイリーガルの単騎だろうと読むのが正当な予想でしょうか。
で、このレースの問題は結局逃げたワイルドイリーガルは12着に大敗しているんですよねえ。
着差だけ見れば大して離れていないはないのですが。
スローで馬群がつまったとき、位置取り以上に直線の切れ味が問われる
という場合もあるので、そのあたりが原因でしょうか。
逆に馬ごみを捌き切れずに差し馬撃沈、ということもありそうなので難しいですが。


で、結論ですが
マイルの場合、ペースうんぬん以上に逃げ馬が
自分のペースで行けるかどうかという点が重要そうです。
これで難しいのは、単騎=マイペースとは言えなさそうな点。
今年の桜花賞なんて正にその落とし穴にはまった事例で
デヴェロッペが単騎で行くだろうから、マイペースのスローかな、と思いきや
本当に思いっきり行っちゃったせいでペースは速めに。
もともと、菜の花賞でも思いっきり行った結果の勝ちだったので
結局、思いっきり行った結果マイペースに持ち込めるかどうかは
他馬との力関係に依存するんでしょうね。特に息の抜けないマイルでは。