政治家はくじ引きで決めればいい

スラッシュドット経由で
病院長を「コイントス」で選出 秋田大医学部付属病院
という記事を発見。
室町時代のくじ引き将軍を連想するようなネタですが、この記事の行間には
重要なポストを運に任せて決めるなんていうことはもってのほか。
という意図が込められているのだと思います。


別にいいじゃない、と思うんですけどねえ。


小生は、人間の判断なんていうものは、得てしてランダムの結果と大差ない、というのが持論です。
ある時期のニューヨーク市場における投資家の長期的な収益率と
ランダムで投資した場合の収益率を比較したところ、大差なかったという話もあります。


むしろ、ランダムというものは、民主主義では有効な選択方法になり得る場合もあります。
有権者全体から無作為抽出で選び出した人の集合は、統計的に有権者全体の縮図であると言え
ある意味、真の有権者の代表と言えるのです。


そこで、小生が提案したいのは、今の参議院を今の選挙法から
有権者全体からのランダムサンプリングによる選出にしてはどうか、というものです。
選ばれた国民は、今の仕事を休業し、3年間(これが長いというのであれば、もっと短くしてもいいです)
国会議員の責務を果たしてもらいます。衆議院との差別化を図れますし
国民の政治に対する関心が高まること間違い無しです。
より具体的な議論は、下の本を参照、ということで。

市民の政治学―討議デモクラシーとは何か (岩波新書)

市民の政治学―討議デモクラシーとは何か (岩波新書)



衆愚だなんだの言われてますが、小生は
小泉政権のときの国民の選択は、マスメディアがポピュリズムであるかのように演出していただけで
実際は、国民の郵政民営化に対する意識の高さが現れた結果だと思っていますし
昨今のぶれ易い世論調査の結果は、調査をしているマスメディア側が
不適切なアンケートのとり方をしていることに問題があると考えてます。
そもそも、民主主義というものは集団決定の前の議論を前提とすべきであり
十分な情報の提供と議論がなされれば、集団はそうそう愚かな結論を出さないでしょう。
ま、情報の提供と議論こそが難しいのですが。そこは何とか頑張る、ということで。


ちなみに、一般国民の集団決定について考える上で是非読んでもらいたいのが
次の本です。
住民投票―観客民主主義を超えて (岩波新書)

住民投票―観客民主主義を超えて (岩波新書)

著者が住民投票の熱烈な支持者なので、ちょっと書き方が偏ってますが
実際にあった住民投票の事例が数多く、詳細に紹介されています。
単純に読み物としても熱くなれるので、お奨めです。


・・・あれ、なんか、話がずいぶんずれてますね。
結論は、さいころの目は神様の意思ってことで(なんでや)。