ニクラス・ルーマン講義録「システム理論入門」
今、図書館から借りている本なのですが
読む間もなく返却しなければならなくなったため
備忘録も兼ねて、メモ。
システム理論入門―ニクラス・ルーマン講義録〈1〉 (ニクラス・ルーマン講義録 1)
- 作者: ニクラスルーマン,ディルクベッカー,Niklas Luhmann,Dirk Baecker,土方透
- 出版社/メーカー: 新泉社
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (35件) を見る
構造主義に基づく社会学のシステム理論的なアプローチを
見直そうということのようです。
60年代に、社会の同一性を語るには自己言及に陥ってしまうという指摘や
(うそつきのパラドックスのような問題?)
イデオロギー的な反発を受けて廃れてしまったが
システム理論に代わるアプローチが出て来ているかといえば
未だ出てきていないのが現状である、と理解しました。
これはほんのさわりなので、残りはいずれ。
追記:
ざっと目を通しただけなのですが
この本はズバリ「社会科学哲学入門」ですね。
といってもあくまでニクラス・ルーマンにとっての哲学ですが。
物凄く簡単に言ってしまうと
「複雑系」に対するスタンスをどうとるか
がこの本の裏テーマかと。
ルーマンに賛同するにせよ反対するにせよ
複雑系の問題にどう対峙するかということは
社会科学者にとって避けられない宿命だと思います。