目黒のさんまは美味しいのか

下のエントリーを書いた後、何気なく目黒のさんまをググったところ、Wikipediaに衝撃の真実が!
以下はネタバレなので、一応注意。



目黒のさんま(めぐろのさんま)とは落語の噺の一つである。下魚(低級な魚)を無造作に食べると美味く、丁寧に調理すると不味くなるという滑稽噺で、落語の中では「寿限無」や「まんじゅうこわい」に並びよく知られている。


(中略)


目黒のさんまは美味かったのか


脂や骨が抜かれたさんまは、落語の通りに美味しくない。反対に、落語の中では殿様が食べた「目黒のさんま」は前提なしに美味しいという設定となっている。その理由として、「空腹だから美味しく感じた」「運動の後だから美味しく感じた」などの解釈は誤りである。


江戸時代の社会背景を前提とすると、実際にも「目黒のさんま」は美味しく、それは「とれたてのさんま」を上回るものだと、プロの落語家間では教えられるのが普通である。さんまは塩を振って2〜3時間なじませた後に焼いて食べるのが美味しい。そして、これは芝の浜(芝浜)から目黒まで徒歩で移動する時間と一致する。


江戸時代には目黒は芋の産地で背負いかごを背負った行商が盛んに行われていた。売春宿が併設されていた品川宿と並ぶ、「目黒のいも」の需要地が、大きな魚市場が当時存在していた芝である。朝早く芝まで芋を担ぎ芋を売り、その代金の一部で「芝のさんま」を買って、昼過ぎに歩いて目黒に帰るのが行商人の典型的なパターンだった。これが「目黒のような海から遠い場所」にさんまが存在していた理由である。落語家の古今亭志ん好(柳家三寿、柳家金語、三遊亭金魚、1901-1994年)が明かしている[2]。

マジっすか!調理したさんまは不味いっていうのがオチだというのにびっくり。
さんまは目黒で取れるわけではないのに、「目黒」のさんまが上手いという殿様が滑稽なんだとばっかり。
というか、この本来のオチはあんまり面白くないような・・・


しかも、目黒のさんまは本当に掛け値なしにうまいものだったんだ、ということらしいですが
そうなってくるともはや、殿様の言っていることは的外れではなく、完全に正しいということですよね。
うーむ。


と思ったら、Wikipediaのノートに小生と同じような疑問を持った人の質問が。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E7%9B%AE%E9%BB%92%E3%81%AE%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%BE
ですよねー。同じことを考える人がいることがわかり、ちょっとほっとしました。