厳密には技術者冷遇が問題というわけではない

http://slashdot.jp/developers/08/05/21/0243202.shtml
今、日本で技術者が冷遇されてきた末路として、技術者不足に悩まされているとのことですが
簡単に言ってしまうと、研究部門におけるトップクラスの人材が冷遇されていることが問題なんですよね。
これは、中村修二が散々言ってきた話ですね。
技術職といっても、単純作業において高い技術を擁する人々と
新規の技術開発において必要な人材とは違うわけで。


個人的には、技術職と研究職は常に活発な人材交流が図られるべきだし
両方とも相乗的に地位向上が図られないといけないと思ってはいますが
当座は、研究職のトップに対し、管理職の給料削って世界と同水準以上の給料と環境を与える方向でいって欲しいところ。
まあ、給料3000万円の中堅どころがわんさかいるより、10億円のスターがひとりいる方が職業としては魅力、ということで。
技術職全般に関していえば、孫受け禁止を国策として徹底的にやることから始めよう、と。
電通と博鳳堂を解体してその人材を中小に振り分けるだけで、日本は大分良くなると思いますがね。
まあ、そんなことすると、優秀なマネージャーは海外に行ってしまいますか。難しい。
給料をたくさん貰う分には構わないんですよね、ただ中小を儲けさせて金儲けをしてくれと。
中小でも、いや中小だからこそ成功すれば年収1億だって可能ですよ!


さらに付け足すと、技術立国を目指すにしろ、金融立国を目指すにしろ
お金さえ集まれば、研究職は養えるから問題ないんですよ。
そうじゃなくて、技術のみならず金融でもロクな人材が育ってないわけで。
技術者冷遇というよりも理数系の能力冷遇という風潮が大問題。
これは酷いもんで、工学部の中でさえありますからね。
まあ、個人的には自分の特異性が際立つわけで都合のいい面もありますが、やはり日本人としては複雑な心境ですな。