「疑似科学入門」という本がある意味興味深そう

http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080515/1210810056
経由で
http://yoshibero.at.webry.info/200805/article_3.html
http://yoshibero.at.webry.info/200805/article_4.html
実際にこの本を読んでみないとわからないところはありますが
上のエントリーだけから、若干ドンデモ臭が漂ってきます。
この臭いの実態を突き止めたい、という意味では日本に戻った後に読んでみたいですね。


ちなみに、BSE、遺伝子組み替えに関しては、基本マスメディア経由の情報しか持っていないのですが
政府関係者(政治家、農林水産省)は科学に対して真摯でないところがあるんじゃないかと推測します。
そして、その不誠実さのために、マスコミでは誤謬を生む報道がなされる、というのが実態ですよね、多分。
だから、直接的に"(上記の本における)ニセ科学"を生んでいるのは、マスコミということになるのでしょうが
政府関係者にも遠因はあると思ってます。


で、なぜそう推測するかというと、古いエントリーで簡単に取り上げたイギリスの事例があるからです。
http://d.hatena.ne.jp/opechuman/20061225#1167061846
日本ではそこまで露骨ではないものの、少なくとも
"遺伝子組み替えやBSEがあらゆる側面で100%安全だなんて証明できるものではない。ただ、それは通常の食品でも同様の話だ"
という当たり前の事実をぼかしているところはあるかなあ、と。
BSEのときには、アメリカ政府が全頭検査なんて科学的にナンセンスだと指摘している、ということが
マスコミで連日報道されていましたが、その意味がどういうことなのかわかっている人は大分少数派だったんじゃないですかねえ。
小生は
"まずサンプリングして調査しても極めて高い確率で評価できる。その上、プリオンと人間の発症との関連性は必ずしも明確ではない。そんな中、全頭検査を実行するなんてコストを勘案した場合、あまりにも非効率だ"
という意味で解釈してましたが、これも正しいのかどうかはなんとも言えないところです。
政府にはこのあたりの曖昧なところを一般国民に丁寧かつ徹底的に周知してほしいところ
(そもそも、日本の政府はより効率的で効果的な広報技術というものをもっと磨いてほしい)。
そうでないと、マスコミが勝手に"ニセ科学"を生み出し、科学に傷が付く遠因になるかと。
実際、統計の地位はメディアによってボロボロにされてしまいましたからねえ。


なんか、ただの興味ある本へのメモが長々となってしまいましたが、ま、そういうことで。