田原成貴といかれポンチ

livedoorスポーツで記事を漁っていたら、たまたま田原成貴元騎手の対談を見つけました。
http://news.livedoor.com/article/detail/3484729/
馬券ブレイクという雑誌の記事の、冒頭部分のみを載せたものなので
個々の騎手に対する評価は読めませんが、全体的に騎手が勝負を仕掛けない傾向があってけしからん!という内容。
まあ、レースを見ててもそういう側面はあるなあ、とは思いますねえ。
言ってみれば、どの騎手も判定狙いで消極的なアウトボクシングに徹しているということでしょう。
要はエンターテイメントとしてはつまらん、と。


それにしても、最近、田原成貴の著作の話を聞かないのが残念。
あの事件以前に出した書籍は、いずれもナルシズム全開で(まあそこが面白い、というのもあるのですが)
ちょっと鼻につくところもあったのですが
事件後、初めて出した"いかれポンチ"。これは面白かったですね。

いかれポンチ

いかれポンチ

これも、ナルシズムが形を潜めたわけではないのですが
とにかく心の中をありのままに描こうという姿勢が徹底していて
まとまりがないストーリーながら、引き込まれていく内容でした。
ちょっと、後半に行けばいくほど心理描写が落ち着いていってしまうのが残念でしたが
これも、刑務所に出る前と出た後の心の変化をそのまま表した結果でしょうからね。


で、ちょろっと調べたら、実は最近も結構出してるんですね。チェック不足でした。
まず、2005年に
騎手の心理 勝負の一瞬

騎手の心理 勝負の一瞬

という本を出しているみたいですね。正直、タイトルからして惹かれないですねえ。
いかれポンチ以前の著作は全部読んでいる小生としては、内容が想像できてしまいます。
それに対して、今月新たに出る
八百長

八百長

はちょっと面白そうです。サルノキング事件という八百長疑惑が昔あったらしいので
そのことについて書いているのでしょうか。ただ、それだけだとネタが持たない気がするので
もうちょっと踏み込んだ話もしているかもしれません。
日本に帰ったらちらっと立ち読みして面白そうだったら買います。


あと、忘れてましたが田原成貴の競馬日記へのリンクです。
http://bigget.blog87.fc2.com/
どうせだったら、競馬以外のことも書いてほしいですねえ。
他の執筆家と一緒で、ブログで無駄に文才を消費しない、という立場なのでしょうか。