フロイド・メイウェザーvs.リッキー・ハットン

オーストラリアでは、バーなど至る所でスポーツカジノが行われているので
スポーツのビックマッチはそういうところに行けばただで観戦できます。
というわけで、この試合もバーで無料観戦。


小生は、ハットン選手に10ドルほど投資していたので
当然ハットン選手を応援。
いやー、お金を賭けると大して知らない選手でも
思い入れが強くなるのがいいですね。盛り上がるにはいい方法です。
なお、オージーもイギリス人で白人のハットン選手応援ムードでした。


で、試合内容はメイウェザー選手が自慢のディフェンス能力を見せ付ける展開。
バレロvs.本望のときに、クリンチワークを使ったディフェンスは
K-1に慣れた小生にとってはちょっと不満が残る、と書きましたが
ボクシングでそれを言うのは野暮だな、ということがこの試合でわかりました。
インファイターが迫ってきたら、それに合わせて
強いパンチを打てない距離まで詰めてしまう。
これでハットン選手の攻撃は、ほとんどシャットアウトされてしまいました。


ましてや、メイウェザー選手の場合、要所要所で打撃を入れるそのテクニックにも驚愕。
「相手のパンチを避けてから打ち込む」
この、言うのは簡単ですが、実際にやるのは極めて困難な所業を容易くこなしてましたね。
相打ち覚悟のカウンターではなく、完全に相手の攻撃を避けてから殴っているところがミソ。
最初のダウンシーンなんかはまさにそれでした。


とはいえ、ディフェンス主体の選手であることは確か。
相手選手を応援している身としては、これほど腹立たしい選手もいないですね。
じわじわと真綿で首を締められていくような感覚。
90年代のアーネスト・ホースト選手を見るような憎たらしさでした。