XPLOSION 17

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20071210-00000016-spnavi-fight.html
観戦してきました。


とりあえず、上の記事の「5800人(超満員札止め)」はさすがに吹き過ぎ。
会場となったコンベンションセンター
大体4000人くらい収容出来そうな、結構大きな建物なのですが
1面を入場のために完全につぶして、1階8割、2階3割ぐらいの入り。
リングサイドにディナー席を100人分くらい用意していたとはいえ
何をどう見積もっても5800人はないです。1500人くらいですかね。


では、簡単な感想を。試合結果はスポナビからのコピペです。


<第10試合 メーンイベント WMC 86kg級世界タイトルマッチ>
[王者]○ネイサン・“カーネッジ”・コーベット(オーストラリア)
(1R2分59秒 TKO ※レカイ戦意喪失による)
[挑戦者]●レカイ・セリック(トルコ)


コーベット選手は会場人気が抜群でした。
試合でも、レベルの違いを見せ付ける展開。
明らかにミスマッチでしたね。セリック選手も弱い選手ではないのでしょうが
コーベット選手が全ての局面で上回ってました。
K-1 85キロ級が始まったら間違いなく中心選手になるかと。


コーベット選手は、少し離れた距離から打ち込む肘が印象的でしたね。
個人的には、カット狙いの肘ではなく
相手を倒すために肘を使う選手を初めて見たもので。


<第9試合 セミファイナル WMC 95kg級インターコンチネンタル王者決定戦>
ラマザン・ラマザノフ(ロシア)
(4R2分51秒 KO ※右フック)
●スティーブ・マッキネン(オーストラリア)


ラマザノフ選手は、K-1参戦を狙っているということでしたので注目していたのですが
確かにムエタイよりはK-1向きの選手ですね。
この試合を見た限りではパンチ主体の選手で
ボクサー、という印象でもないのですが
独特のリズムで打ち込むパンチが相手にとってはやっかいそうな印象。
首相撲に対する対処がいまいちだったので
そもそも、ムエタイの練習はあまりしてないんじゃないかと。


K-1のトップクラスでやるにはまだまだ練習と経験が必要そうですが
なんといっても若いので、澤屋敷選手同様、今後に期待ということで。


<第8試合 Xルール 83kg契約>
●オット・マーリング(スロバキア) 
(2R1分42秒 KO ※側転回し蹴り)
○ブライアン・エバーソール(アメリカ)


この試合は、Xルールの醍醐味が最も出た試合でしたね。
Xルールについては
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/raymatsumura/article/14
を参照。簡単に言えば1Rがキックルール、2RがSBルール、3Rが総合ルールと
ラウンド毎にどんどん制約が緩くなっていくルールです。


このルールは、基本的に異種格闘技戦をイメージしたものなので
キックVS総合というカードが組まれることが多い模様。
この試合では、マーリング選手がキック系、エバーソール選手が総合系の選手のようでした。
で、1Rは正直印象にないのですが、仕掛けるべきマーリング選手がなぜか慎重で
特別、展開がなく終了。
そして、2Rで、このラウンドも基本的にはマーリング選手優位なのかな
と思ってみていたら、エバーソール選手がタックル連発、という作戦を敢行。
投げがOKなので、タックルだけならいいんですね。なるほど。
マーリング選手は総合対策をまったくしてこなかったようで
面白いようにタックルが決まり、このままの展開でラウンドが終わりそうな雰囲気の中
エバーソール選手がタックルをフェイントに子安キック!
これが見事にテンプルに入り、劇的KO勝利でした。


選手側が頭を使って戦略を立ててくれば、面白い展開が期待できるルールかもしれませんね。


<第7試合 ムエタイルール 70kg契約>
○フランキー・ジョージ(イタリア)
(2R2分00秒 KO ※ローキック)
●ドン・ジャンタオ(中国)


ぶっちゃけ、よく覚えてないのでパス。


<第6試合 K−1ルール 95kg契約>
○ソー・フープマン(オーストラリア)
(2R0分20秒 KO ※ハイキック)
●デニス・フィダン(トルコ)


これも、あまり覚えてないのですが、確か逆転勝利だったような。


<第5試合 K−1ルール 70kg契約>
○蜜山剛三(日本)
(2R0分31秒 TKO ※レフリーストップ)
●ジェイソン・シェリー(オーストラリア)


蜜山選手はK-1 MAXではなかなか結果を残せていませんが
この試合では良かったですね。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/midsummer/article/15
このエントリーによると、右利きサウスポーで左ミドルが武器だ
ということですが、まさにその持ち味を生かした試合運び。
1Rでほぼ大勢は決していたのですが、2R序盤できっちり倒しきるあたりも好印象。
強いて言うならパンチが若干不安なのかな、と。
いい試合でした。


<第4試合 Xルール 70kg契約>
△ジャイ・ブラッドニー(オーストラリア)
(1R0分18秒 無効試合 ※金的攻撃により試合続行不可能)
△マーク・ホルムス(オーストラリア)


この試合は、どっちがどっちだか忘れましたが
試合直後に、片方の選手が奇襲攻撃の飛び膝蹴り!
ただ、飛んだ瞬間、その脚が相手の急所に直撃!!
飛び膝ならぬ、飛び急所蹴りと相成りました。


Xルールだったので、1Rで決着を付けたかったんでしょうね、多分。


<第3試合 ムエタイルール 62kg契約>
●リョウ・ぺタス(日本)
(判定0−3)
○ベニー・ドゥーマ(オーストラリア)


とりあえず、リョウ・ペタス選手は入場が長い。
プロレスの蝶野選手のテーマがえんえん流れた後、三味線ベースの曲に切り替わり
刀を持った本人が入場。選手コールのときも刀をかざしてました。
そういうことは、メインを任されるようになってからやった方がいいかな、と。
ちなみに、Xplosionは基本的に全選手の入場を丁寧にやってましたね。
炎が出なかったりと、若干ミスはありましたが
音響も迫力があり、演出はなかなかすばらしかったと思います。


で、リョウ・ペタス選手の試合での印象ですが
技術のない村浜選手という感じですかね。気持ちは強そうで
今後、技術を磨けば面白いかもしれません。


<第2試合 K−1ルール 58kg契約>
○ミカ・パピー(ベルギー)
(2R0分52秒 TKO ※レフリーストップ)
●シャーナ・マシュー(オーストラリア)


第1試合がアレだったので、なかなかスピーディーな印象を受けました。
ただ、ちょっと迫力に欠けましたね。
映像だとあまり気にならないのですが
会場だとやはりでかい選手の方が迫力があって面白いのは事実。
そういう意味で、女性選手の試合は特に大会場だときついかな、と。


<第1試合 Xルール 72kg契約>
○岩崎恵一(日本)
(判定3−0)
●ピーター・デービス(オーストラリア)


いやー、岩崎選手はよく勝ったな、と。
1,2Rとも、打撃技術に勝るデービス選手が押す展開だったのですが
パンチを全てスウェーバックでかわしていたのが仇になったか
2Rに岩崎選手のパンチを避け損なってダウン。
3Rは、総合技術のない両選手が見合う展開になって終了。


前半の試合のレベルの低さには衝撃を受けましたが
後半の試合は、勝つべく選手がきっちりKOで勝って
なかなか盛り上がった大会でした。
ちょっとプロモーター目立ちすぎですけどね。