私の一票を買いませんか

http://slashdot.jp/articles/07/10/21/1146226.shtml
アルゼンチンでeBayに自分の投票権を売り出す人が多発している、というお話。
この行為自体はある種の政治に対する不信表明のようなのですが
仮に、実際に他人から投票権を購入した場合
購入者は、どうやって、販売者が自分の意図した候補者に投票することを担保するのか
ということが、上記のリンクのコメント欄で議論されていて面白いです。


紹介されている手法は

  1. 購入者(もしくはその関係者)が投票所に行き、投票したふりをして白紙の投票用紙を持ち帰る
  2. 白紙の投票用紙に希望の候補者名を記入し、販売者に渡す
  3. 販売者はその用紙を持って投票所に行き、それを投票。投票所で受け取った白紙の投票用紙はそのまま持ち帰り販売者に渡す

とこんな寸法。まあ面倒なことこの上ないですね。
しかも、使える条件がかなり限られていそう。
日本では、不可能ではないですが、購入した投票権は一票分の価値もないですね。
なぜなら、最初に白紙の投票用紙を回収する人は
有権者でなければならず、かつその人は投票できないわけですから。
もし、販売者がもともと投票に行く気がない人だった場合、まったく購入する意味がありません。


というわけで、この手法を使う限り
eBayで販売しちゃうような人から購入するのは極めてリスクが高いでしょうね。
販売者側が
「もし、誰も購入者がいなかった場合は、私は与党に投票します」
という情報開示をすれば、多少なりとも購入側の主観的リスクは下がりそうですね。