著作権は条件付で半永久的なものに

http://thinkcopyright.org/index.html
著作権を50年から70年に延ばすことに対して
侃々諤々の議論が展開されているようですが
ふと、あるアイデアが浮かんだので
吟味してないですが、とりあえずメモ代わりにここに書いてしまいます。


著作権を半永久的な権利とする。ただし条件付
延長論者にしてみれば、極端な話
著作権を半永久的なものにしたいはず。
それに対し、延長反対論者にしてみれば
死後、著作物のより有効な利用法があるにもかかわらず
著作権によって活用できないもどかしさがある、と。


両方の要求を満足させるために、こんなのはどうでしょう。
著作権著作権保有者が定期的に延長申請すれば永久に有効なものとする
・ただし、他者から「有効利用されてない」という主旨の著作権審査要望書が出されたものについては審査される
・審査は

  • 「営利目的では十分な利用が期待できない」
  • 「非営利の活動によって社会に利益をもたらす」
  • 著作権保有者が明白に非合理な理由で作品の二次利用を拒んでいる」

など、一定の条件に基づいて行われる
・審査により無効裁定が出た場合、著作権保有者は著作権議論のための特殊裁判所へ控訴できる
・審査及び控訴の間に保有者と審査要望者との間で和解することはできない
(要望者はあくまで社会の代表として要望しているので)
・延長申請がない場合、著作権は自動的に消滅する


いや、審査出来たら最初から苦労しないんでしょうけど。
初期段階は文化庁の人に死ぬ気で頑張ってもらって、事例が集まってきたら
裁判の判決を判例データベースに基づいて行う人工知能を応用したもので
半自動的に処理できるようになるのではないか、という期待があります、はい。


申請制度がいい、と思った理由ですが
やっぱり、遺族が著作権保有する上で何も対価を払わなくてもいい
というのは、不自然だと思うんですよ。
著作権保有しているということは、その作品を世に啓蒙する義務があり
作品が社会に何かしらの利益をもたらしていることを
審査によって定期的にチェックする
これによって著作権の有効利用が図られるんじゃないかな、と。


景観裁判でも、原告がこれまで景観の維持のために
コストを払ってきたかどうか、という点は争点になりますからね。
著作権も同様に保有者がコストを払わないと。