テレビ番組は大体東スポくらいの信憑性

「あるある大事典」で紹介 納豆が品薄に
で話題となった納豆ダイエットですが
あるある大事典:「納豆ダイエット」はねつ造 関西テレビ
でデータや教授コメントの捏造が発覚しました。


捏造とはひどいですね。あるある効果で納豆が売切れるくらいの影響力があるのですから
テレビ制作に携わる方々には、もっと高い意識を持ってもらいたいですね・・・


と言いたいところなのですが、小生はもう民放テレビに高いモラルを期待していません。
小生がNHKを是非残して欲しいと思い、きっちりNHK受信料を払っている理由のひとつに
こういう科学実験系の番組ではNHKの方が質がいいから、というのがあります。
あるあるを間に受けている人たちには、まだ、ためしてガッテンの方がましだよ、と言いたいです。


まあ、今の時代、ネットや図書館でちょっと調べれば
詳しい情報が結構簡単に手に入るので、民放テレビが信頼できないメディアであっても
そんなに悲観することはないです。ネットの方がテレビよりよっぽど信頼性が低いと思っている人は
失礼ですが、おそらくネットリテラシーがあまり高くない人だと思います。


科学が絡む問題の場合、重要なのはたくさんの情報に目を通すことです。
いろんな意見がある中で、それぞれの言い分を抑える。その上で自分の立場を決めておく。
そういうことを行う上で、ネットは卓越しています。
ウソを見抜ける人でないと(略、という名言もありますが、そんなに肩肘張らなくても
いろんな情報を集めておけば、ウソにも気付きやすいですし、ある意見を絶対視することも自然と減ります。


とはいえ、生活に関わらないことなら
テレビの情報だけで物事を判断してしまってもさしたる被害はないわけで、ワイドショーのネタとかは、しょうがない。
重要なことだったら、ネットで調べる、という考え方がいずれ当たり前になるはずです。
今回の事件は、その流れを促進する上では、むしろ良かったかもしれません。


あと、蛇足ですが、今回の捏造によって
「納豆にはやっぱりダイエット効果なんてなかったんだ」
なんて思わないように注意しましょう。
「納豆にダイエット効果があるかどうかはわからない」
が正解です。
この違いは意外と重要で、昔のエントリーでも取り上げましたが
BSEが人に感染することは科学的に証明されていない。」と科学者が言ったその意味。
明らかに「BSEが人に感染することはない」と取り違えることを期待した情報操作です。
こういう細かい点に注意することが、ニセ科学対策には重要なポイントです。