K-1 WGPで見られたボンヤスキーの成長

2000年代最高と言いたい今回のK-1 WGPについて
なんか書こうと思うのですが
K-1 WGPの感想なんて、ネットに溢れかえっているので
あまり、他の人が書きそうもないことを書こうかと。


レミー・ボンヤスキー
あの高慢ちきなナチュラルヒールっぷりは
正直、あまり好きではないのですが
今大会では、ちょっと応援したい気持ちにさせられました。


ボンヤスキーは、高い身体能力にバランスの良い攻撃
ガードの固い堅実なディフェンスで3回WGPを制していますが
それでも、あまり高い評価を得ていないのは
実績面では、シュルト、アーツに完敗している
技術面では、ボクシングがあまり上手くない
という点に起因していると、個人的には思ってます。


で、今回のジマーマン戦とシュルト戦。
基本的なファイトスタイルは一緒ですが
どちらでも、パンチでダウンを奪うという
ボンヤスキーにとっては)快挙。
特にジマーマン戦では
結構鮮やかなカウンターによってダウンを奪ってるので
ボンヤスキーのボクシングテクニックの成長を感じましたね。
あれがなかったら普通にジマーマンに負けてたでしょう。
フランク・ライルズに師事して以来、衝撃的に下手だったボクテクが
急激に改善した武蔵をちょっと思い出しました。


元来、パンチの打ち合いは極力避けるのが
ボンヤスキーのスタイルで、今回もそのスタンスは
それほど変わったわけではないですが
いざというときに打って出るようになったのは
戦術的に大きな進歩だと思います。
やはり、削り合いになるとシュルトには到底勝てませんからね。
打倒シュルトを意識しているんでしょう。


見た目は結構若いですが、もうなんだかんだで33歳。
ベテランが進歩を見せるとぐっと来てしまう自分としては
ちょっと気持ちが入ってしまいましたよ。


ま、それでも、バダ・ハリを応援するけどね!(外道)
バダ・ハリは、いろんな意味でアンディ・フグと同じ道を歩みそうだなあ。
バダにとってのボンヤスキーシュルト
フグにとってのホースト、アーツになりそうな予感。
いつ優勝することやら。