あそうと!(4)〜地方と再チャレンジ〜

経済が厳しいときに財政出動するのは当然。では、その金をどこに回すのか。
どうも、テレビを見ている限りでは
小沢民主党は子育て補助とガソリン減税、高速道路無料化で
麻生自民党は中小企業支援と定額減税
という形で対比されていますが、前者と後者では明らかに意味合いが違いますよね。
前者は長期的なビジョンの話ですが、後者は今ここにある危機に対する救済案。


長期的なビジョンということでいえば
麻生自民党は、おそらく地方と再チャレンジがキーワードでしょう。
地方に関しては、前々から散々、地方が苦しいということを唱えてきた方なので
間違いなく、強い意識を持っているはず。
http://www.snow-flake.jp/archives/2918/
で、上のリンク先から、「地方分権」というカードを意識していることは間違いないでしょう。
その点では、(本来の)小沢氏の主張と大分、近いのではないでしょうか。


そして、もうひとつは「再チャレンジ」。
あえて、安倍晋三内閣時のキーワードを持ってきたのは、多分基本は一緒だろうと踏んでいるからです。
http://d.hatena.ne.jp/roumuya/20080922
経由で
http://www.aso-taro.jp/sousaisen/20080916.pdf
ですが、おおよそ
「若者がしっかりスキルを身につけて、安定した職を得られることが日本の発展につながる」
ということで、これは「再チャレンジ」と目指すところは一緒だと思われます。


で、この姿勢は、若者に対する支援という意味で民主党の子育て補助とリンクしてきます。
結局、大まかな信条は小沢氏(というか民主党)と麻生氏で、そう大差ないんだろうな、という気がしてならないですね。
イッツ・タイム症候群の兆候が見える国民の意識を変える上で、この信条の近接は
自民党にとって決してプラスとはいえないのではないでしょうか。
麻生太郎としては、何かひとつでもいいのでインパクトある政策を打ち出せればいいのでしょうが、それがしづらいところ。


こりゃ、厳しいですかね。