東京芝1600mのおさらい

東京開催になってから、展開の予想がどうもしっくり来ないんですよね。
もともと予想当たってないじゃないか!と言われると...まあそれは置いといて。
ちょっと今開催での東京芝1600mを振り返って、傾向を見てみたいと思います。


2008年04月27日 3 R 3歳未勝利 1:34.7
逃げそうなカワキタライジンがそのまま逃げたのだが
このレースがデビュー戦のコウヨウサルートに突っ掛られたのか
この2頭は早々とバテて最下位、ブービーを占める結果に。
それにもかかわらず、買ったのは比較的前目につけていたジュメイラムーン。
デビュー戦が東京マイルで3着と、実績はあった。
このご八重桜賞でも2着なので、この中では能力上位だったといえる。
その一方で、2着は追い込み馬のベストプロジェクト。戦績からも読み取れる。
3着も追い込んできたアポロガッバーナ。前走、先行して大敗。
そして今レース脚質転換してハマったパターン。それ以前には差しが多いことに注目。
1番人気のフサイチクランツはデビュー戦なので難しいが、早めに動いたのが響いたか。
2番人気のサトノローズヒップは先行したことが裏目に出たと思われる。また東京実績もなし。


2008年05月03日 9 R 八重桜賞 1:33.9
マイネルファルケという明確な逃げ馬が、その通り逃げる展開。
2ハロン目、3ハロン目でぶっ飛ばしてハイペースに近い流れになったが
その着差をそのまま守る形で1着。能力で押し切った印象。
2着のジュメイラムーンは後方待機で突っ込んできた模様。前のレースが同開催の東京芝1600mで
連闘ではあったが、実績は魅力だった。
3着のルシフェリンも勝ち上がりが東京。こちらは安定した成績で人気もあった。
1番人気のカヴァリーノは、2番手につけたが
高速馬場での速い展開についていけなかったか。中山実績のみというのもネックだったか。


2008年05月03日 10 R 金峰山特別 1:35.5
このレースは逃げ馬候補がおらず、1番人気のヒカルダイヤモンドが逃げる展開。
上のレースとは打って変わり、超スローペースに。
しかし、最後の末脚勝負でヒカルダイヤモンドは切れ味を見せることができず
33.9と唯一の33秒台の末脚を見せたユウタージャックが1着。
先行勢のブレイバーとダブルヒーローが2、3着という結果に。
普段逃げない馬が逃げると末を欠くことがあるようです。


2008年05月04日 5 R 3歳未勝利 1:36.2
出走メンバーを見る限りでは、取り立てて逃げを予感させる馬がいなかったが
実際は、前のレース、ダート1300mで逃げたドリームサクセスが引っ張る展開に。
かかったか、2番人気のキタノオーロラが2番手につける展開だったからか
比較的緩みのないペースとなり、ドリームサクセスはブービーに撃沈。
自力のあるキタノオーロラは3着に粘ったが
勝ち馬は中団につけた圧倒的1番人気のダイワライトニング。
2着は好位につけたライラックラブ。
タイムやメンバーから考えると、それほど高いレベルのレースではなかった模様。


2008年05月04日 7 R 4歳上500万下 1:35.3
このレースでも目立って逃げそうな馬はおらず、前走ダ1700mで逃げたペチカが逃げる。
2ハロン目は速いが、全体的には上の未勝利より遅い前半のラップでスローといっていい展開。
その代わり、残り800mで全体的に相当早い仕掛けとなり、そこでついていけなかった馬が脱落した印象。
勝ち馬は、後方から早めに仕掛て出色の切れ脚を見せたトップオブサンデー。戦績でも末脚は安定感あり。
2着はデビュー以来の芝で好位差しを見せたサクラスウィープ。ダート短距離での先行力を評価すれば良かったのか。
3着は怒涛のマクリを見せたラッシュモア。いかにもスタミナがありそうな血統。東京実績もあり。
ペチカは4着と、実力を考えればいい着順だったと思われる。
1番人気のポンデアスーカルは切れる脚がないのが響いたか。動けなかったのもマイナスだと思われる。
3番人気で9着撃沈のソルヴィエントは、久々の芝、というよりは短距離実績が主で1600mではどうか、という印象。


結論は、ハイペースだと自力(スタミナ)と位置取り。
スローペースだと位置取りよりも切れ味。
そして、東京実績、ですね。マイル実績よりも東京実績を重視で。
それにしても、こうやって事後的に見ると展開は至極当然の結果に見えるんですよねえ。不思議だ。