「愚か」な政治家に感謝

「政治家なんてつまらない職業に就こうとは思わない」
「私は政治家になるほど愚かではない」
有名人がこのような台詞を述べているのを見て
小生は正直、憂鬱な気持ちになってしまいます。
反権力を表す象徴的な台詞として賛辞すべきもののような気もするのですが・・・


昔は、ジャーナリストや芸能人が政治家や官僚を中傷、罵倒しても
政治に携わる人々の方が社会的ステータスが上、という認識が世間にあったので
ブラックジョークで済んだところがあったのでしょう。


目上の人が目下の人をこき下ろすのは、本能寺の変が起こってもおかしくないほどの大事ですが
目下の人が目上の人を突き上げることは、いつの世も痛快なものです。
結局、今の世となっては政治家や官僚のステータスが、芸能人やジャーナリストのステータスを下回ってしまい
弱いものいじめ、という印象を受けてしまうところまで来てしまった、ということなのでしょう(小生にとっては)。


実際問題、政治家の評判が下がり、優秀な人材が政治の世界に流れなくなることは
非常に由々しき問題なので、このステータスの低下はどうにかならないかな、と。
閣僚クラスには億クラスの給料を払ってもいいほどの重職ですよね。政治家って。


個人資産を完全公開、プライバシーも犠牲にしてもらう変わりに
成果主義によって数億円の給料を受け取るチャンスもある制度にしてみるのもアリかな、なんて思ったりもします。
このような政治家不遇の時代にあえて政治家になってくれている方々には感謝しないといけないですね(二世除く)。