ファン・マヌエル・マルケスvs.マニー・パッキャオ観戦記

今回はラウンドごとに簡単な戦評を書いてみようかと思います。
メモを取っていたわけではないので、ちょっとあやふやなところもありますが。
せっかくなので自分の判定も各ラウンドの最後に。ちなみにマストです。
結果は最後のお楽しみということで。


1R
マルケス選手はオーソドックス、パッキャオ選手はサウスポー。
前回の対戦では1Rでいきなりパッキャオ選手が3ダウン奪うという立ち上がりだったこともあり
今回の序盤、マルケス選手は慎重な立ち上がり。
パッキャオ選手が仕掛けてマルケス選手がカウンター、という構図。
パッキャオ選手はいまいちリズムが掴めないか。
1度、マルケス選手がうまくカウンターを取った以外はおとなしいラウンド。
[10-9 マルケス]


2R
1Rとそれほど変わらないが
パッキャオ選手がリズムに乗ってきたか、手数が増えてきた。
あの速い左ストレートを捌くのはなかなか厄介そう。
ただ、再びマルケス選手のカウンターがパッキャオ選手の顔を捉える。
とはいえ、パッキャオ選手はひるまずアグレッシブ。
[10-9 パッキャオ]


3R
このラウンド、お互いが積極的に拳を交わす展開に。
そして、マルケス選手が不用意に右ストレートを出し
返しの左を出そうか、というタイミングで
パッキャオ選手の左フックが炸裂!ダウン!
その後はパッキャオ選手が果敢に攻めますが
相手も怯まずしのぎ切る。
[10-8 パッキャオ]


4R
前のラウンドの流れを継いでパッキャオ選手のラウンド。
ただ、マルケス選手も逃げずに打ち返す。
パッキャオ選手、至近距離のディフェンスも冴える。
とはいえ、最終的には大きな局面はなく終了。
[10-9 パッキャオ]


5R
このラウンドから急に落ち着いた展開。
パッキャオ選手の攻め疲れか、お互い中間距離での打ち合いが中心に。
中間距離になると右のジャブ以降が続かないパッキャオ選手に対し
強力な右ストレートを中心としたコンビネーションが冴えるマルケス選手。
流れが変わったか。
[10-9 マルケス]


6R
5Rと同様の展開。
マルケス選手の右ストレート
=>パッキャオ選手がかがんでかわす
=>そこにマルケス選手が連打で畳みかける
というパターンが多く見られる。
また、わずかに聞き取れた英語解説によると
パッキャオ選手のジャブはカウンターが取りやすいとか。
確かにパッキャオ選手はジャブを有効に使えていない印象。
[10-9 マルケス]


7R
流れは変わらず。必ずしも
マルケス選手が圧倒しているわけでもないが
マストだったらマルケス選手だろう、という印象。
[10-9 マルケス]


8R
ちょっとパッキャオ選手がアグレッシブになってきたか。
とはいえ、なかなか有効打が入れられず苦戦。
マルケス選手に待ち(とはいえ手数は出す)の姿勢で来られると
打開策が見当たらないか。
[10-9 マルケス]


9R
このラウンド、マルケス選手が右目尻をカット!
以前のラウンドでもチェックを受けていたが
今回のは結構目立つ。
これ以降、パッキャオ選手の猛攻を
マルケス選手がちょっと捌き切れなくなってきたか。
[10-9 パッキャオ]


10R
9Rの流れを受けて、お互い積極的に打って出る。
乱打戦だと若干パッキャオ選手が有利か。
そして、マルケス選手が突っ込んできたところへ
またしても左フックをヒット!
完全に流れを掴んだか。
[10-9 パッキャオ]


11R
前のラウンドで追い詰められたマルケス選手
ここが勝負と見て積極的に行くが
パッキャオ選手ももらったら必ず打ち返す。
このラウンドは一進一退の攻防。
[10-9 パッキャオ]


12R
このラウンドもお互い譲らずの打ち合い。
正直優劣はつけ難いが、有効打はパッキャオ選手が若干上か。
白熱したまま全ラウンド終了。
[10-9 パッキャオ]


正直、マストで判定するのはなかなか厳しい試合。
自身の判定では115-112でパッキャオ選手ですが
自信を持っていえるのは、1R,5R,6R,7R,8Rはマルケス10-9で
4R,10Rはパッキャオ10-9、3Rはパッキャオ10-8だろう
という程度で、残りの2,9,11,12はどちらでも不思議はないかと。


そして判定は当然のようにスプリット。
115-112(マルケス),115-112(パッキャオ),114-113(パッキャオ)で
パッキャオ選手が王座戴冠!
http://sports.espn.go.com/sports/boxing/news/story?id=3295988
はっきり言ってめちゃくちゃ面白かったです。
マルケス選手は堅く行ったら多分勝てたんじゃないかと思うのですが
積極性を失わずに攻めたおかげで、名勝負を生んだと思います。
これは再度の戦いありそうだな、と。

フィリーズレビュー

1 4 8 マイネレーツェル 牝3 54.0 池添謙一 1:22.5   34.9
2 1 1 ベストオブミー 牝3 54.0 安藤勝己 1:22.5 ハナ 34.9
3 2 3 レジネッタ 牝3 54.0 小牧太 1:22.5 アタマ 35.2
4 5 10 ラベ 牝3 54.0 川田将雅 1:22.5 クビ 35.1
5 3 5 ビーチアイドル 牝3 54.0 岩田康誠 1:22.6 クビ 35.6


収支 -7300-500+1640=-6160円


マイネレーツェルかあ。
正直、展開次第で結果がどうとでも変わりそうな感じですね。
ポイントはエイムアットビップが予想以上に弱かったという点。
なんか、もう早熟の匂いがぷんぷんしますね。
ディープキッスは距離ですかね。
まあ、この馬よりマイネレーツェルの方が人気がないというのも
今となってみればなんだかなあ、という感じです。

中山牝馬ステークス

1 5 9 ヤマニンメルベイユ 牝6 53.0 柴山雄一 1:48.4   35.7
2 3 5 マイネカンナ 牝4 51.0 吉田豊 1:48.5 1/2 34.4
3 2 3 キストゥヘヴン 牝5 56.5 幸英明 1:48.7 1 1/2 35.1
4 7 14 ニシノマナムスメ 牝4 55.0 武豊 1:48.7 クビ 35.5
5 2 4 ハロースピード 牝4 53.0 松岡正海 1:48.8 クビ 35.0


収支 -7800-1000+1640=-7160円


5着、6着がそのまま1、2着になってくれればなあ。
タイムが遅いのは思ったより馬場状態がよくなかったんですかね。
前半1000mを1分以上で通過したにもかかわらず
最後全馬止まってますしね。
マイネカンナを除けば自力のある馬が上位。
ペースの割にきついレースだったんでしょうね。


本命のハロースピードはこれが実力なのでしょう。
対抗のコスモマーベラスは正直もっと前につけてほしかった。
平均ペースでコスモマーベラスが前残り、というイメージだったので。
それにしても、マイネカンナの最後の脚はすごかった。
馬場状態問わず末脚が繰り出せる馬なのかな。